Pro Tools を使ってみよう
まずは、Pro Tools FREE を起動しましょう。
起動してビックリするのが、ウインドゥとかパレットとかがいっさい開かない事です。
何も出て来ませんが起動しています。安心して下さい。
筆者の制作環境上、プラットフォームが MacOS になっていますが、Windows でもメニューや機能は同じです。
そこで [File]メニューから [New Session] を選択します。
すると「セッションに名前をつけて下さい」という、メッセージが出て来ますので好きな名前をつけて下さい。わたしは [ws4_euro_lesson] という名前をつけました。16bitと24bitでのセッションが作れますが今回はサンプルが16bitなので [16bit] を選択して下さい。すると、[Mix Window]、[Edit Window]、[Transport Window]が出て来ます。もし出ない場合は、[Windows] メニューからこれらのウィンドゥを [Show] にして下さい。
これで準備は整いました。今回はサンプル素材をもとに音楽をつくっていきます。その際に頻繁に使うコマンドが[File]メニューの中の [Import Audio/Track] です。このコマンドはwav やaiffフォーマットの音声ファイルをインポートします。まず [introloop.aiff] をインポートします。このファイルはステレオファイルなので、2トラックに渡ってインポートされます。ちなみに、Pro Tools FREE は音声ファイルが8トラックしか1セッションに扱えません。もっとトラック数が必要な場合は工夫(のしかたは本講座で説明します)をするか、ProTools LEシステム (Digi 002) か、ProTools システム (ProTools|HD)の購入を検討しましょう…。本講座は基本的に8トラックで済むように進めます。
インポートしたサンプル達はけっこう大きい音ですので、プレイボタンをクリックする前に [Mix Window] でボリュームスライダーを真ん中よりも下にしておきます。
立続けに [bass1.aiff], [introstab.aiff] をインポートします。トランスポートウィンドゥでプレーボタンをクリックすると、音楽になっています。このように自分の気に入ったサンプルを重ねていくだけで音楽を作る事ができます。
「イントロを作る」
今インポートしたすべてのトラックをコピーします。トラックを選択するには[Shift]キーを押しながら各トラックを選択します。そして、[Comannd (Control)+D]で複製します。複製すると各トラックが複製されるのでそれを[Grabber]ツールで掴んで、移動します。前のサンプルと複製したサンプルがタイミング良くあうように調整します。それができたら [introloop.aiff] でその作業を後4回繰り替えし、メインの歌の部分のドラムトラックを作ります。
「メインのスタブとベース音をインポートする」
続いて [mainstab.aiff] をインポートします。ちなみにアタックの強いブラス音を「スタブ」といいます。先程記した通りPro Tools FREE は音声ファイルが8トラックしか1セッションに扱えません。 [mainstab.aiff] をインポートした時点で8トラックが埋まってしまうので、 [mainstab.aiff] を7,8トラックから5,6トラックにドラッグ&ドロップし、タイミング良くあうように調整します。その後、トラック7.8を選択し、[File]メニュー内[Delete Selected Tracks]で指定トラックを削除します。同じ要領で[bass2.aiff] , [bassbridge.aiff]もインポートし、タイミングがあうように調整します。
「サビを作る」
サビはイントロの一部を流用するので一番最初の部分の6トラック分を選択します。右のAudioペインの中で太字になっている物があります。それらを該当するトラックのメインの部分の後にドラッグ&ドロップし、これまたタイミング良くあうように調整します。これで、サビが半分できました。次に[drumschorus.aiff]をインポートし、1.2トラックにドラッグ&ドロップし、またタイミング良くあうように調整します。そして、トラック7.8を選択し削除します。さらに、[basschorus.aiff] , [chorusstab.aiff]も同様に余計なオーディオファイルの削除の後、インポート、ドラッグ&ドロップし、またタイミング良くあうように調整します。できたサビを複製し、調整し、サビの出来上がりです。
このような、作業をたどってできた曲がこれです。
[finish.mp3 Size:1.1MB] ダウンロード>>
次回の「ボーカルを録音する」へつづきます。ちなみに今回のSound Recipeはまだ続きます。
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